QC検定2級対策 模擬問題 ~抜取検査編~

2級模擬問題

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QC検定2級の受検をお考えの皆さま、試験対策は順調に進んでいますか?

この記事では、2級の中でも頻出の抜取検査について、過去問の出題傾向押さえておきたいポイントを紹介しています。

また、模擬問題と解説を合わせて掲載しましたので、ぜひ参考になればうれしいです。

過去問の出題傾向

2018年から2021年までの6回の試験のうち、抜取検査は4回で出題される最頻出分野の一つです。

対象分野としては、計数規準型抜取検査計量規準型抜取検査がありますが、計数規準型一回抜取検査の出題が多い傾向です。

内容としては、大きく以下に分かれます。

  • 生産者危険/消費者危険、ロットの合格/不合格の定義を選ぶ問題
  • 抜取検査表からサンプルの大きさと合格判定値を読み取る問題
  • OC曲線の形状を選ぶ問題

押さえておきたいポイント3選

その1:問題のパターンはだいたい同じ

いくつか過去問をご覧になったことのある方は分かると思いますが、問題のパターンはだいたい同じです。

先ほど紹介したような、抜取検査の定義や用語に関する問題から始まり、抜取検査表の読み取り問題OC曲線の形状を選ぶ問題に終わるような流れが多い傾向にあります。

QC1級の試験ともなれば、複雑な計算式や長文の問題が登場して、かなりレパートリーも幅広いですが、QC2級では応用問題まではほとんど出題されることはありません。

そのため、例題や過去問を何度か解いて見ると、あとは同じパターンで対応できるので、案外時間も使わずに進められそうな見通しが立てられると思います。

その2:OC曲線も意味を考えれば焦る必要なし

計数規準型一回抜取検査では、OC曲線の形状を選ぶ問題も多く出題されます。

OC曲線(Operating Characteristic Curve)は検査特性曲線とも呼ばれ、サンプルサイズや合格判定個数の妥当性、ロットの合否判定の見誤りリスクを数値化する上で活躍するグラフです。

名前を見るだけでいかにも難しそうな気配がしますし、さらに複数の曲線から適切な形状を選ぶ問題では何が何だか頭が混乱してしまいそうな気持ちはよくわかります。

しかし、押さえるべきポイントは意外と少なく、次に示すイメージ図とともに意味を覚えておけば、数値やカーブの形状が多少変わっても動じる必要はありません。

OC曲線では横軸にロットの不適合品率縦軸にロットの合格する確率を取ります。

そこで、まずは合格となる領域と不合格となる領域のイメージを掴みましょう。

そしてもう一点、計数規準型抜取検査で頻出ワードの生産者危険$α$消費者危険$β$$p_{0}$$p_{1}$はOC曲線上で次のように表すことができるので、イメージを覚えましょう。

生産者危険$α$は合格としたいロットが不合格になってしまう確率ですが、不適合品率$p_{0}$のロットにおいて$α$≒0.05となるので、この位置に点がプロットされています。

同様に$p_{1}$と$β$≒0.10が対応しているので、この2点を通る曲線が適切な選択肢ということになります。

また、サンプルの大きさを変えずに合格判定個数を変えるといった、ちょっとした応用問題も出題されます。

ざっくりイメージで言うと、合格判定個数を増やすということは検査としては緩くなる(合格しやすくなる)ことを意味します。

つまり、先ほどの図で合格の領域が広がる方向にシフトすると理解しておけば、迷わずに答えを導き出せます。



同様に、合格判定個数を変えずにサンプルサイズを大きくする場合には検査として厳しくなる(不合格になりやすくなる)ので、合格範囲が狭まる(左にシフト)と考えれば簡単ですね。

このように、OC曲線の意味を理解しておけば、多少の応用問題が登場しても、落ち着いて対応することができると思います。

その3:計量規準型も2級までなら十分な得点源

QC2級の問題では、計量規準型抜取検査も出題分野に含まれています。

計量規準型では標準偏差や上限規格、合格判定値などいずれも定量値を扱うので、分散や確率分布の考え方を理解しておく必要があります。

ここでは全てを理解する必要はありませんが、大よそのイメージだけ伝えておきます。

とある正規分布の母集団$N(μ_{0},σ^{2})$から抜き取ったサンプルの平均値は$N(μ_{0},σ^{2}/n)$に従います。

そして、なるべく合格にしたいロットとなるべく不合格にしたいロットの間に合格判定値$\bar{X}_{U}$を設定して、ロットの合否判定を行います。

このとき、生産者危険$α$と消費者危険$β$が所望の確率になるように$\bar{X}_{U}$を決めるのですが、すでに確率の話が多く登場して頭が真っ白という方も少なくないかもしれません。

ただ、QC2級においては、実際に合格判定値や上限規格を計算する問題はほとんど出題されていません。

せいぜい、抜取検査表からサンプルの大きさ$n$と合格判定係数$k$を読み取るくらいで、結局のところ、計数規準型とやることはさほど変わりません。

そのため、計量規準型だからといって真っ先に白旗を上げるのではなく、むしろ表を読み取るだけの得点源にできる問題と前向きにとらえて取り掛かりましょう。

模擬問題

抜取検査に関する練習問題を3つ用意しました。

それぞれ答えと解説も記載していますので、合わせてご覧ください。

計数規準型一回抜取検査の付表はこちら。

クリックで拡大

計量規準型一回抜取検査(標準偏差既知)の付表はこちら。

クリックで拡大

問題1

定番問題その1

解説を見る

問題2

定番問題その2

解説を見る

問題3

定番問題その3

解説を見る

解説1

問題1の解説です。

問題1へ戻る

解説2

問題2の解説です。

問題2へ戻る

解説3

問題3の解説です。

問題3へ戻る

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それでは、皆さまのご健闘をお祈りしております。

 

 

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この記事を書いた人

【経歴】
関東在住、40代、製造業(品質部門)。
これまで、研究開発、設計、生産技術、仕入先の品質管理を手掛ける。

【保有知識・技術分野】
統計学、信頼性工学、品質工学。
半導体、基板、有機材料、金属、セラミックスの材料、製造、加工技術。
部品加工(機械加工、化学処理)、組立・実装技術、分析・物理解析技術。
QC検定1級保有。

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